・開脚
オランウータンの脚は、180度以上開脚します。上の金網につかまって、まるで手でぶら下がっているように見えますが、よく見ると脚です。
オランウータンの骨格標本を見せていただいたことがありますが、股関節が、ボールのようにまん丸でした。でもそれだけではなくて、オランウータンの股関節にはじん帯がないのだそうです。
・歩く
動物園のオランウータンは、すたすたと苦もなく地上を歩いているようですが、本来樹上生活者なので、平たいところを歩くのは苦手です。足の裏も手のひらのような形をしています。普通は、手の小指の外側を地面につきながら、ナックル・ウォークのように歩きます。
赤ん坊のオランウータンは、生後半年で、ぶらさがり移動できるようになりますが、1歳半くらいになるまでは歩けません。
・身飾り行動
オランウータンは雨が大嫌いなので、どしゃ降りのときなど、大きな葉や枝を傘のようにさしてじっとしていることがあるそうです。
それとは別に、手近にある物を頭にかぶったりすることがあります。前回書きました、ナナちゃんの紙パックがまさにそれです。「身飾り行動」と名付けられていますが、なぜそうするのかは謎だそうです。
・頭がいい
人間の言葉は、かなりの程度理解していると、動物園の方はおっしゃっていました。お客さんへの説明のなかで、名前を間違えて紹介すると、しろっと睨まれたりするそうです。
また、手の届かないところにあるエサを、どうやって手に入れるかというような問題解決にあたっては、チンパンジーのように素早い反応は見られないけれど、じっくり考えて推理を働かせる能力は、チンパンジーより優れているとのことです。
それから、像を認識するテストでは、左右逆転像を認識する能力は、人間とほぼ同じで、上下反転像の認識は、人間に勝っているというお話も伺いました。
その他にも、おいしくない薬でも、わかった上で飲んでくれるとか、そうかと思うと、手渡しで渡された食べ物のうち、嫌いなものは係の方の目を盗んで遠くに放り投げ、何も入っていない口だけをモグモグ動かし、最後に口の中に何も入っていないことを確認してもらって、好物を催促するとか、驚くようなエピソードには事欠きません。
以上は、動物園の方からお伺いしたお話を中心に、下記の本も参考にしてまとめたものです。
ビルーテ・ガルディカス著「オランウータンとともに」(新曜社 1999年)
富盛菊枝著「オランウータン」子ども動物園1(ポプラ社 1980年)
(2002年1月4日up)


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※画像が悪くてすみません。
雰囲気だけでもお伝えしたくて。