テングザル

 今年6月からズーラシアでテングザルが公開になっています。日本の動物園でテングザルが見られるのはズーラシアだけですが、オス2頭メス3頭、全員5歳〜7歳の子どもたちなので、まだ鼻が大きくありません。鼻がツンと上を向いているだけで、でもそれがかえって愛らしいです。天狗のような鼻になるのはオスだけ、それも群れの中で有力なオスだけということも今回はじめて知りました。意外と小さいなぁと思ったのですが、今体重が5キロぐらい、おとなになるとメスで10キロ、オスは20キロぐらいになるそうです。
 6月7日の公開記念式典では、インドネシア大使や一般公募による命名式、くす玉割りなどがありました。式典のなかで中田横浜市長が「10年後にどの子の鼻が大きくなるか当てっこしようじゃありませんか」というお話をされ、オイオイ、名付け親の幼稚園児たちにそんなお約束をしたからには、末長く居てもらえるようにきちんと取り計らってくださいよ〜、とツッコミを入れようと思ったら、あっという間に辞任してしまいましたね。
 大使命名の男の子はジャカ(イケメンの意)、女の子がキナンティ(ロマンスの意)、幼稚園のお子さんがみんなで命名したゲンキ(元気)が男の子で、女の子ふたりはアプル(リンゴ)とクルポン(インドネシアのお菓子の名前)に決まりました。
 公開から約5ヶ月、この秋の写真です。テングザルたちは、日本の寒くて乾燥した冬をはじめて経験するので、現在は公開時間を11:00〜14:00に限定しています。もっと寒くなったり天気が悪い日には非公開になることもあるかもしれないとのことです。
 

   (2009年11月4日up)
【2010年3月30日追記】
クルポン(♀6歳)は2010年1月29日に腎臓結石のため亡くなりました。
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