ひさびさのオランウータン

その前に…

<オランウータン友の会よりお知らせ>
 熱帯雨林と生物多様性の保全という究極の目的は一緒でも、方法論や経済基盤のちがいなどから、すべてが同じ方向を向いて進んでいる訳ではないのが不本意な現実です。
 ボルネオ島クタイの森の調査基地「キャンプ・カカップ」も、そうした諸事情のあおりで、優秀なスタッフが引き抜かれたり、森への立ち入りを妨げる動きがあるなど、一時は存続の危機とも言える状況でした。熱帯雨林の差し迫った現状を前に、とても残念なことです。
 この間の経緯につきましては、日本・インドネシア・オランウータン保護調査委員会でいずれ詳しい説明があるかと思いますので省きますが、鈴木晃博士のご奮闘で何とか態勢の立て直しに成功した「キャンプ・カカップ」が、この春、新たなスタートを切りました。新しく加わった若い現地スタッフのみなさんは、経験こそ少ないとは言え意欲満々だそうで、頼もしい限りです。
 こうした「キャンプ・カカップ」のようすをご紹介するビデオ上映会を開催いたします。棲息環境を守るための熱意と努力の一端をお伝えできればと思います。ぜひお出かけください。


<ズーラシアのフィオナちゃん>
 さて、ズーラシアのフィオナちゃんです。今年で推定8歳ぐらい。マレーシア・セピロクのリハビリ施設から来た女の子ですが、ずいぶん大人びてきました。


 どうやら子どもが大好きなようで、小さなお子さんがガラスに張り付くと、一緒に遊ぼうと思うのかフィオナちゃんもやってきて、真似をするようにぴったりガラスに張り付きます。そうするともう写メール(?)の嵐。オランウータンの人気にあらためて驚きます。


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